忍者ブログ

AlphonseのCINEMA BOX

管理人Alphonseが観た映画の感想を書いているブログ。

グリーン・デスティニー特集


SPECIAL BOXトップページへ戻る
GD画像
クリックすると大きな画像が見えます。

■映画賞

本作は、第73回アカデミー賞 外国語映画賞、作曲賞、美術賞、撮影賞を受賞しました。
アカデミー賞受賞以前にも各映画祭で話題に上っていましたが、アカデミー賞受賞によりにわかに人気沸騰の感があり、世界各地で上映され賞を取りつづけています。

ところで、昔アカデミー賞受賞作品だからといって必ずしも「面白い」という作品はなかったようにおもいます。
最近になってやっと面白い作品が出てくるようになったと思いますが。。。

自分が娯楽映画以外も見るようになったためか、それとも本当に面白い作品が受賞するようになったのかは不明ですが、どうも、各映画賞というのはクセがあるようで、娯楽性重視の作品が賞をとったり、文芸大作のような映画が賞をとったりと。
様々なようです。

思うに選考委員というのは誰なんでしょう。(自分の不勉強を棚に上げて。。。)
概して年老いた男性が多いように思います。
だからなのか?チャン・ツィイーのように少女趣味的な人をメインに据えると受賞してしまうのは?

などと考えてしまいます。
日本アカデミー賞はどうも、スタッフの力関係が働いているように思えてなりません。
なんで、この作品が?という作品が賞を取り、しかも総ナメ。なんか陰謀めいたものまで感じてしまいます。

GD画像
クリックすると大きな画像が見えます。

SPECIAL BOXトップページへ戻る | グリーン・デスティニー特集表紙に戻る | つづきをみる

拍手[0回]

PR

グリーン・デスティニー特集


SPECIAL BOXトップページへ戻る
GD画像
クリックすると大きな画像が見えます。

■ワイヤーアクションについて

もともとワイヤーアクションは危険なシーンでの命綱的なものであったといいます。
ところが、ブルース・リーやジャッキー・チェンといった何年も訓練を積んだ人が生身の体を使ってアクションを表現する映画がヒットするようになるとさらに派手なアクションを追い求めるようになりました。
アクションシーンは、殴る相手だけでは成立しません。
同じくらい殴られる相手も上手くないと、殴る相手が強く見えないのです。
このあたりはブルース・リーやジャッキー・チェンのファン・サイトをご覧になるとわかりますが、敵役と言われる人に何かしらの世界チャンピオンが多いのはそのためです。

ところが、ワイヤーアクションでは殴る方も殴られる方もアクションが上手くなくて構わないのです。
キック前の跳躍もワイヤーでどんな高さでも可能ですし、殴られた後、ワイヤーでどんな遠くでもぶっ飛びます。

そこで、訓練なしで短期間に製作出来、しかも派手なアクションが見せることが可能ということで、ワイヤーアクションが使われるようになったわけです。

香港のテレビ界で多用され、そのノウハウは蓄積されていきました。
そして、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の成功により、その後、ワイヤーは香港映画には不可欠の要素となります。
「スウォーズマン」シリーズでワイヤーとアクションの華麗な融合を見せ、古装片ブームが到来し、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズでは見事にアクションとして円熟の域に達しハリウッドへと進出してゆくようになります。
もちろん、影の功労者「ユエン・ウーピン」の存在を忘れてはなりません。

ちなみに、演じ手の生身にワイヤーを巻くため、そのときの苦痛は計り知れないものがあるといいます。
香港映画界を引退する理由の一つにもなっているとも聞きますが、真偽の程はわかりません。

GD画像
クリックすると大きな画像が見えます。

SPECIAL BOXトップページへ戻る | グリーン・デスティニー特集表紙に戻る | つづきをみる

拍手[0回]


グリーン・デスティニー特集


SPECIAL BOXトップページへ戻る
GD画像
クリックすると大きな画像が見えます。

■チャン・ツィイーについて

この映画の魅力の一つにチャン・ツィイーが挙げられます。
前半の遅い展開、見慣れた空中戦も、彼女の魅力がなければ、耐えがたいものであったことでしょう。
アクションの訓練はかなり行ったようで、最初、乗馬さえもできなかったにも関わらず、最後は馬の上で弓まで射る上達ぶりです。
ところで、暗闇でのチャン・ツィイーはブリリアントグリーンのボーカルに似ていると思ったのは私だけでしょうか?
後は、彼女のプロフィールを少し。。。

日本での通称名
チャン・ツィイー
アルファベット表記
Zhang Ziyi
生年月日
1979年2月9日
出身地
北京市
身長
164cm
体重
48Kg
経歴
北京舞踏学院付属中学に入学。
'94年 全国桃李杯舞踏コンクールで演技賞を受賞。
その後中央戯劇学院表演科に入学。
'98年 張藝謀(チャン・イーモウ)監督作
「我的父親母親」(初恋の来た道)のオーディションに合格し銀幕デビュー。

出演作

「初恋の来た道」
「グリーン・デスティニー」
「ラッシュ・アワー2」
「ザ・レジェンド・オブ・ズー [仮題]」
「武士(Musa) [仮題]」
「HERO」

GD画像
クリックすると大きな画像が見えます。

SPECIAL BOXトップページへ戻る | グリーン・デスティニー特集表紙に戻る | つづきをみる

拍手[0回]


グリーン・デスティニー特集


SPECIAL BOXトップページへ戻る
GD画像
クリックすると大きな画像が見えます。

■武侠小説について

「スウォーズマン」で有名になった武侠小説の世界ですが、本来は武術の達人が修行を積むことにより空を飛べるようになった人のことを概して「武侠」と呼びます。
単純に乱暴者というわけでもなく、「義」や「信」に厚く、日本の武士とは違い、集団に属すことがありません。

チョットしたヤクザのようにも見えますが、「空を飛べる」というのが味噌です。
この場合の「空を飛ぶ」とは、木や壁などに触れて超人的なジャンプをすることで、飛行中の物体(それは剣などでも一向に構わない)に乗って飛行することも可能です。
この武侠の定義がわかっていないと、「空を飛ぶ」シーンが荒唐無稽なアクションに思えてしまい、作品の面白さがわかりません。

各言う私も「スウォーズマン」を初めてみたときは、苦笑もので「こんなのあり?」と思ったものです。
武侠小説としては「スウォーズマン」の原作者である金庸の「秘曲・笑傲江湖」が有名で、この他にも数多くの作品が映画化されています。
また、古龍という作家も金庸と並んで有名な作家の一人です。
グリーン・デスティニーの原作は王度廬(ワン・ドゥルー)によるものです。
時間のある方は読んで見てはいかがでしょう?

■武器について

武侠小説には切っても切り離せないぐらいの必須アイテム。
剣、刀にはじまり、月牙産(げつがさん)、鈎(こう、上の画像参照)、圏(けん)などが次から次へと登場してきます。
グリーン・デスティニーの原型は腰帯剣と剣をあわせたものではないでしょうか?
中国の武器と言えば、ブルース・リーのヌンチャクが有名ですが、それ以外にも数々の武器が現れて驚かしてくれます。

GD画像
クリックすると大きな画像が見えます。

SPECIAL BOXトップページへ戻る | グリーン・デスティニー特集表紙に戻る | つづきをみる

拍手[0回]


グリーン・デスティニー特集


SPECIAL BOXトップページへ戻る
GD画像
クリックすると大きな画像が見えます。

■感想

タイトルについていろいろ反論もあるようですが。。。

原題は「臥虎蔵龍」
英題は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」。

確かに原題の方がしっくりきます。
しかし、未見の人に「アクション映画」として公開したかったのだろうという配給側の意図も分かるような気がします。

原題のままだとあまりに長く、語呂が悪い。
「~の恋」とかだと恋愛映画だと思われてしまう。
しかし、そこまでの恋愛要素はない。
そこで知恵を絞って苦肉の策として碧銘剣の名前を題名にしたのでしょう。
まるで、アニメ作品がそうであるかのように。

まぁ、題名云々をここで語り尽くすつもりはないので、このくらいにして。

すでに、CINEMA BOXに書いているので、重複する形になりますが、
展開の遅さが、香港映画や、ハリウッド映画と違うためどうしても不評を買うようです。
けれど、監督が中国の人であるのだから、無理もありません。
チェン・カイコー作品を見ていれば、免疫は出来たも同じです。

前半の空中戦が「華麗」という表現をされていたりしますが、どうも「スウォーズマン」シリーズで見慣れていたのでさほどの驚きもありませんでした。

ところが、チャン・ツィイー(イェン)がグリーン・デスティニー(碧銘剣)を持って旅立ち、食事をしようとするあたりから 旧来の香港映画が持つ「お馬鹿な設定でアクション満載」といった香港映画ファンを納得させるシーンへ突入。
食堂(?)がすでにセットありありの雰囲気で、圧倒的強さを誇るイェンが大暴れし、崩壊するのはすぐに読めてしまうのですが、その期待を裏切らないでお約束どおりやってしまうのは、旧来の香港映画(というより武侠映画)好きには堪らないシーンでした。

その後のチョウ・ユンファとチャン・ツィイーの竹の上での対決は静かながらワイヤーアクションの可能性をまざまざと見せてくれたし、ミシェル・ヨーとチャン・ツィイーの対決は、これぞアクション映画!!
碧銘剣の凄さを表すためすべての武器が切られてしまうのも小気味いいし、香港映画になかった剣と剣が触れた時の火花を見せるのも見事。
上空からのアングルをいれることで、スタントであってもそうだとは思わせないシーンになっている。

欲を言えばラストの仇打ちシーンで盛り上がりが欲しかったところ。
それから、チャン・ツィイーは誰のために身を投げたのか少し謎として残りました。

旧来の香港映画の面白さを持ちながらもアクションだけにとどまらないラブストーリーもよくできていて、香港映画とハリウッド映画のもっとも幸せな形の共演ではないでしょうか。

GD画像
クリックすると大きな画像が見えます。

SPECIAL BOXトップページへ戻る | グリーン・デスティニー特集表紙に戻る | つづきをみる

拍手[0回]