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AlphonseのCINEMA BOX

管理人Alphonseが観た映画の感想を書いているブログ。

トゥームレイダー特集


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■感想

ゲームから「トゥームレイダー」に入った人間なので映画を見た時は、失望ものでした。
今にして思えば「インディ・ジョーンズ」はゲーム版がないため映画として純粋に楽しめたように思います。

スピルバーグとルーカスという夢のタッグで大ヒットした「インディ・ジョーンズ」シリーズ。
それと同じ興奮を求めるのは所詮無理なことなのかも知れません。

それでも、歴史の文献を紐解き、秘境や遺跡に向かい、トラップや仕掛けをかいくぐって行くのは上記2作品ともに共通していることです。

上記2作品で決定的に違うのは主人公でしょう。

インディは大学教授で男性。
ララは冒険家(トレジャーハンター)で女性。
(元々トゥームレイダーとは「墓荒らし」を意味しているのですが、「墓荒らし=泥棒」を連想させるためか日本では冒険家(トレジャーハンター)で紹介されます。)

「エイリアン」シリーズの主人公リプリーも強い女性のイメージでしたが、「エイリアン」シリーズはホラー映画の側面があったため驚いたり、怯えたりします。

ところが、ララは一切怯えたりしません。それ以上です。
「トゥームレイダー2」ではサメを手下にしたりします。(笑)
ゲーム版でほとんど感情を示さないからとは言えちょっとヤリすぎです。

その他の上記2作品の違いを挙げるとすれば「笑い」でしょうか。

インディは時折失敗したりして、笑いを誘いトラップや敵の登場とのメリハリがつきますが、ララは窮地に追い込まれることはあっても失敗はしません。
(まぁ、無理もありません。ゲームでプレイヤーがミスをすればゲームオーバーですから。)
これまた、ゲーム版を意識しすぎたためです。

「インディ・ジョーンズ」以降につくられた「ハムナプトラ」シリーズにも笑いは随所にあります。
ジャンルが違うので比較になるかどうかわかりませんが、失敗しない主人公に「007」がいます。
こちらも笑いがあまりありませんし、失敗もしません。それでも「007」は面白いです。

なぜ、面白くなかったのか。

再度考えてみると、ゲーム版はストーリーに重点をおいていないからです。
ゲーム版「トゥームレイダーIII」ではプレイヤーがルート(マップ)を自由に選択できるようになっています。
ストーリーは映画のように一本道にはなりません。

CINEMA BOXと重複しますが、ストーリーを無視して映画は成立しません。
本作では何の説明もないまま、いきなり寒冷地に舞台が変わります。
観客は意味不明のまま作品を観る事になります。
これまた、ゲーム版を意識しすぎたためです。
ストーリーを無視してゲームを映像化しただけなので、面白くなかったのでしょう。
その点では、2作目の方がまだ、ゲームを無視して作られていて面白かったように思います。

マリオもどこかのレンタル店で映像化されているものを見かけた記憶がありますが、日本ではヒットしませんでした。
ひげをはやしたおじさんが出てくるだけでしょうから、ヒットしないのも当然でしょう。
ゲーム版のマリオの面白さはストーリーではなく、隠しアイテムを探したり、クリアすることにあるのですから。


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