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AlphonseのCINEMA BOX

管理人Alphonseが観た映画の感想を書いているブログ。

機動戦士ガンダム特集


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■スタッフについて

これまでアニメ作品はまず作品に人気が出て、次に作品の登場人物やメカに人気が出るのが一般的でした。
スタッフに注目がいくことは、まずありません。
せいぜい、監督か原作者ぐらいまでです。
ところが、この作品はキャラクターデザインの安彦良和氏とメカニカルデザインの大河原邦男氏に注目が集まります。
最大の原因はこの作品自体に人気があったからですが、他にもビデオの登場が考えられます。
録画することでそれまでなら一度しか目にすることのないスタッフの名前を何度も目にするようになったのです。
ただし、当時はビデオが普及し始めた頃でビデオを持っていない人は、先述のように再放送か、出版物でしかこの作品を楽しむことが出来ませんでした。
出版業界も、当時新興勢力だったビデオ業界に負けじと多くの出版物を世に出したように思います。
その出版物のなかに数多く登場したのが上記2名の名前でした。

そのため「スタッフについて」と書きましたが、ここでは上記2名についてのみ書いていこうと思います。

キャラクターデザイン:安彦良和

この作品を手がけるまでに「宇宙戦艦ヤマト」も手がけており、注目されて当然の実力派。
のちにS字立ち(胸をそらし、腰を引く立ち姿)といわれるようなポーズや、鼻に独特の輪郭を描いたりした方です。
おそらくアニメの登場人物をここまでスマートに描いた方はこの方が最初でしょう。
登場人物がタイツのようなものを穿いているためか、みんなバレエダンサーのように見えてしまいます。(それを知ってか知らずかバレエダンサーのような筋肉のつき方をシャアはしています。)

男性と女性の描きわけはもちろんのこと、年配の方と子供の描きわけ、果ては体重まで自由自在に描きわけます。
最近のアニメは同世代ばかり登場し、スタイルも中肉中背、子供は登場しても年配の方はまず登場しません。
それがダメだというわけではありません。描きわけるのは大変でしょうから。
ところが、安彦氏は加齢臭が臭ってきて、虫歯の1本でもあって、何か持病を患っていそうな年配者を登場させます。
おそらく現在活躍中のアニメ関係者で、ここまで描き分けることができる人は数名しかいないと思われます。
なので、私の中では原作の富野喜幸(由悠季)氏よりも安彦氏の作画がこの作品の人気を決定付けたと思っているのですが。。。

現在では漫画家として活躍されております。

メカニカルデザイン:大河原邦男

キャラクターデザインの安彦良和氏と双璧をなすメカニカルデザイン界の大御所。
ガッチャマンやタイムボカンシリーズなど手がけたメカデザインは数知れず。
この作品でも多数のデザインをこなされております。

メカデザインが注目されるようになったのはこの作品からです。
その理由は通称「ガンプラ」と呼ばれるガンダムのプラモデルが爆発的に売れたことと無縁ではないと思われるので、ガンプラの経緯を少し書いておきます。

再放送でブレイクした本作ですが、再放送のCMに何度もバンダイのプラモデルのCMが流されました。
当時はビデオ録画できる人は一部の子供だけで、今日のように放送中にDVDやブルーレイが発売されることもなく、発売されたビデオも一巻一万円以上と、子供のお小遣いで手軽に買えるものではありませんでした。
レンタルショップは皆無に近く、ネット動画などもないそんな時代。
先述のように出版物でしか作品世界に触れることの出来ない人は、こぞってプラモデルを買い求めました。

ところが、「ガンプラ」には二本足で立てないロボットがいくつか存在することに子供たちは気付くのです。

これが、メカデザインに注目がいくようになった原因なのです。
葛飾北斎の富嶽三十六景の中で巨大な波が手前にあり、遠くに富士山が見える絵を見たことがないでしょうか。
この絵のように三次元で再現できないものを表現するのが二次元の魅力のはずなのに、「二足歩行ロボットが立てないなんてリアルじゃない」とばかりメカデザインもリアルを追求するようになってゆくのです。

さすがに富野監督や大河原邦男氏もここまでガンプラが売れるとは思っていなかったようで、これまでのアニメや特撮のデザイン同様に、既存の何かを模したデザインになっています。
ザクがアメフトの選手のようなデザインになっているのはその典型です。

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