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AlphonseのCINEMA BOX

管理人Alphonseが観た映画の感想を書いているブログ。

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グリーン・デスティニー特集2


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■ワイヤーアクションについて

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もともとワイヤーアクションは危険なシーンでの命綱的なものであったといいます。
ところが、ブルース・リーやジャッキー・チェンといった何年も訓練を積んだ人が生身の体を使ってアクションを表現する映画がヒットするようになるとさらに派手なアクションを追い求めるようになりました。
アクションシーンは、殴る相手だけでは成立しません。
同じくらい殴られる相手も上手くないと、殴る相手が強く見えないのです。
このあたりはブルース・リーやジャッキー・チェンのファン・サイトをご覧になるとわかりますが、敵役と言われる人に何かしらの世界チャンピオンが多いのはそのためです。

ところが、ワイヤーアクションでは殴る方も殴られる方もアクションが上手くなくて構わないのです。
キック前の跳躍もワイヤーでどんな高さでも可能ですし、殴られた後、ワイヤーでどんな遠くでもぶっ飛びます。

そこで、訓練なしで短期間に製作出来、しかも派手なアクションが見せることが可能ということで、ワイヤーアクションが使われるようになったわけです。

香港のテレビ界で多用され、そのノウハウは蓄積されていきました。
そして、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の成功により、その後、ワイヤーは香港映画には不可欠の要素となります。
「スウォーズマン」シリーズでワイヤーとアクションの華麗な融合を見せ、古装片ブームが到来し、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズでは見事にアクションとして円熟の域に達しハリウッドへと進出してゆくようになります。
もちろん、影の功労者「ユエン・ウーピン」の存在を忘れてはなりません。

ちなみに、演じ手の生身にワイヤーを巻くため、そのときの苦痛は計り知れないものがあるといいます。
香港映画界を引退する理由の一つにもなっているとも聞きますが、真偽の程はわかりません。

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■映画賞

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本作は、第73回アカデミー賞 外国語映画賞、作曲賞、美術賞、撮影賞を受賞しました。
アカデミー賞受賞以前にも各映画祭で話題に上っていましたが、アカデミー賞受賞によりにわかに人気沸騰の感があり、世界各地で上映され賞を取りつづけています。

ところで、昔アカデミー賞受賞作品だからといって必ずしも「面白い」という作品はなかったようにおもいます。
最近になってやっと面白い作品が出てくるようになったと思いますが。。。

自分が娯楽映画以外も見るようになったためか、それとも本当に面白い作品が受賞するようになったのかは不明ですが、どうも、各映画賞というのはクセがあるようで、娯楽性重視の作品が賞をとったり、文芸大作のような映画が賞をとったりと。
様々なようです。

思うに選考委員というのは誰なんでしょう。(自分の不勉強を棚に上げて。。。)
概して年老いた男性が多いように思います。
だからなのか?チャン・ツィイーのように少女趣味的な人をメインに据えると受賞してしまうのは?

などと考えてしまいます。
日本アカデミー賞はどうも、スタッフの力関係が働いているように思えてなりません。
なんで、この作品が?という作品が賞を取り、しかも総ナメ。なんか陰謀めいたものまで感じてしまいます。

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■続編

本来、この作品は全5部作の第4部と第2部の一部を映画化したものだといいます。
ですから、この映画の第1部、第3部、第5部の話があるわけで、これだけ話題になれば、続編も期待できるでしょう。
どうやら若き日のムーパイとシューリンとの話を製作するらしく、

監督は、アン・リー
主演は、チョウ・ユンファとミシェール・ヨー
公開は、未定

とのこと。
チャン・ツィイーは残念ながら登場しないようです。
チャン・ツィイーのファンには残念なことです。

■編集後記

一つの作品をここまで特集するのはパトレイバー以来です。
(パトレイバーは劇場版2作とOVAがありますがら、純粋に1本ではありません。)
「キス・オブ・ザ・ドラゴン」も特集は行いましたが、こういう形ではありませんでした。

参考にしたサイトなどを見てみると、各キャラクターの詳細な説明やスタッフの裏話など情報量も半端なく、よく出来ているものが多いので今回は

武侠小説、ワイヤーアクション、映画賞など

この作品から連想したことをいくつか取り混ぜて特集を組んでみました。
画像もがんばって取り入れてみましたが、DVDなどから直接取り込んでいるようなサイトには及ぶべくもない出来です。

ちなみに映画賞のトロフィーは上がアカデミー賞、下がゴールデングローブ賞です。

かなり詳細な特集を組もうと思っていたのですが、他のサイトの出来の良さに惚れ込むと同時に情報量のあまりの多さに処理し切れなくなり、結局中途半端な形で終わってしまいました。
参考にしたサイトから自分なりにいいとこ取りをしたような感じです。

■参考にしたサイト

以下のサイトの情報を参考にさせていただきました。

Crouching Tiger, Hidden Dragon(あらすじ作成に参考とさせていただきました。)
黄虎洞(武侠小説の記述について参考とさせていただきました。)
中国武術・武器博物館(中国の武器の記述について参考とさせていただきました。)
亜州明星総覧(チャン・ツィイーのプロフィールと作品リスト作成に参考とさせていただきました。)

ありがとうございました。


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グリーン・デスティニー特集1


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SPECIAL BOX。
第9弾は、「グリーン・デスティニー」特集です。

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1999年の「マトリックス」以来、ワイヤーを多用したアクション映画が次々と製作されました。

「ミッション:インポッシブル2」「チャーリーズ・エンジェル」「ロミオ・マスト・ダイ」などなど。。。
昨今のハリウッド映画はワイヤーアクション抜きには語れないほどです。

香港映画のあまりに不自然なワイヤーの動きに不満がなかったわけではありませんが、そのどれもがハリウッド色が濃く出ており、アクションのキレから考えると、本場香港映画のリンチェイに及ぶべくもないとおもっていました。

ところが、今回特集を組んだ「グリーン・デスティニー」はまさにアジアとハリウッドの幸せな融合とも言うべきすばらしい映画に仕上がっています。
そこで、今回の特集となりました。

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■作品紹介

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◆制作年:2000年製作国:中国・アメリカ合作◆タイトル:グリーン・デスティニー
◆監督:アン・リー◆主演:チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー、チャン・チェン◆助演:ラン・シャン、チェン・ペイペイ、リー・ファーツォン
◆コメント:アジアとハリウッドの才能が結集した「世界映画」の誕生
俳優、および監督名はインターネット上で調べたものを掲載しています。
英語読み、中国読み等の呼び方は統一しておりません。
主演、助演の区別は独断と偏見で決めさせていただきました。

■あらすじ

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剣の英雄たちが群雄割拠する時代。
リー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)は、ムーダン山での修行を途中で切り上げ、自身の名剣グリーン・デスティニー(碧銘剣)を世話になったティエ(ラン・シャン)氏に献上することを決意する。
グリーン・デスティニーを弟子ユー・シューリン(ミシェル・ヨー)に預け、シューリンはティエ氏にグリーン・デスティニーを届けたが、その日の晩に何者かによって盗まれてしまう。
シューリンは犯人を前日に会った近衛府長官のユイ長官の娘、イェン(チャン・ツィイー)ではないかと疑うが確証はない。
しかしイェンの家庭教師こそムーバイの師匠の敵ジェイド・フォックス(チェン・ペイペイ)であり、イェンはその一番弟子だったのだ。
この瞬間からグリーン・デスティニーをめぐってムーバイとシューリン、イェン、ジェイド・フォックス、そしてイェンに思いを寄せる盗賊上がりのローの四つ巴の戦いの火ぶたが切って落とされるのであった。

■感想

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タイトルについていろいろ反論もあるようですが。。。

原題は「臥虎蔵龍」
英題は「Crouching Tiger, Hidden Dragon」。

確かに原題の方がしっくりきます。
しかし、未見の人に「アクション映画」として公開したかったのだろうという配給側の意図も分かるような気がします。

原題のままだとあまりに長く、語呂が悪い。
「~の恋」とかだと恋愛映画だと思われてしまう。
しかし、そこまでの恋愛要素はない。
そこで知恵を絞って苦肉の策として碧銘剣の名前を題名にしたのでしょう。
まるで、アニメ作品がそうであるかのように。

まぁ、題名云々をここで語り尽くすつもりはないので、このくらいにして。

すでに、CINEMA BOXに書いているので、重複する形になりますが、
展開の遅さが、香港映画や、ハリウッド映画と違うためどうしても不評を買うようです。
けれど、監督が中国の人であるのだから、無理もありません。
チェン・カイコー作品を見ていれば、免疫は出来たも同じです。

前半の空中戦が「華麗」という表現をされていたりしますが、どうも「スウォーズマン」シリーズで見慣れていたのでさほどの驚きもありませんでした。

ところが、チャン・ツィイー(イェン)がグリーン・デスティニー(碧銘剣)を持って旅立ち、食事をしようとするあたりから 旧来の香港映画が持つ「お馬鹿な設定でアクション満載」といった香港映画ファンを納得させるシーンへ突入。
食堂(?)がすでにセットありありの雰囲気で、圧倒的強さを誇るイェンが大暴れし、崩壊するのはすぐに読めてしまうのですが、その期待を裏切らないでお約束どおりやってしまうのは、旧来の香港映画(というより武侠映画)好きには堪らないシーンでした。

その後のチョウ・ユンファとチャン・ツィイーの竹の上での対決は静かながらワイヤーアクションの可能性をまざまざと見せてくれたし、ミシェル・ヨーとチャン・ツィイーの対決は、これぞアクション映画!!
碧銘剣の凄さを表すためすべての武器が切られてしまうのも小気味いいし、香港映画になかった剣と剣が触れた時の火花を見せるのも見事。
上空からのアングルをいれることで、スタントであってもそうだとは思わせないシーンになっている。

欲を言えばラストの仇打ちシーンで盛り上がりが欲しかったところ。
それから、チャン・ツィイーは誰のために身を投げたのか少し謎として残りました。

旧来の香港映画の面白さを持ちながらもアクションだけにとどまらないラブストーリーもよくできていて、香港映画とハリウッド映画のもっとも幸せな形の共演ではないでしょうか。

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■武侠小説について

「スウォーズマン」で有名になった武侠小説の世界ですが、本来は武術の達人が修行を積むことにより空を飛べるようになった人のことを概して「武侠」と呼びます。
単純に乱暴者というわけでもなく、「義」や「信」に厚く、日本の武士とは違い、集団に属すことがありません。

チョットしたヤクザのようにも見えますが、「空を飛べる」というのが味噌です。
この場合の「空を飛ぶ」とは、木や壁などに触れて超人的なジャンプをすることで、飛行中の物体(それは剣などでも一向に構わない)に乗って飛行することも可能です。
この武侠の定義がわかっていないと、「空を飛ぶ」シーンが荒唐無稽なアクションに思えてしまい、作品の面白さがわかりません。

各言う私も「スウォーズマン」を初めてみたときは、苦笑もので「こんなのあり?」と思ったものです。
武侠小説としては「スウォーズマン」の原作者である金庸の「秘曲・笑傲江湖」が有名で、この他にも数多くの作品が映画化されています。
また、古龍という作家も金庸と並んで有名な作家の一人です。
グリーン・デスティニーの原作は王度廬(ワン・ドゥルー)によるものです。
時間のある方は読んで見てはいかがでしょう?

■武器について

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武侠小説には切っても切り離せないぐらいの必須アイテム。
剣、刀にはじまり、月牙産(げつがさん)、鈎(こう、上の画像参照)、圏(けん)などが次から次へと登場してきます。
グリーン・デスティニーの原型は腰帯剣と剣をあわせたものではないでしょうか?
中国の武器と言えば、ブルース・リーのヌンチャクが有名ですが、それ以外にも数々の武器が現れて驚かしてくれます。

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■チャン・ツィイーについて

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この映画の魅力の一つにチャン・ツィイーが挙げられます。
前半の遅い展開、見慣れた空中戦も、彼女の魅力がなければ、耐えがたいものであったことでしょう。
アクションの訓練はかなり行ったようで、最初、乗馬さえもできなかったにも関わらず、最後は馬の上で弓まで射る上達ぶりです。
ところで、暗闇でのチャン・ツィイーはブリリアントグリーンのボーカルに似ていると思ったのは私だけでしょうか?
後は、彼女のプロフィールを少し。。。

日本での通称名
チャン・ツィイー
アルファベット表記
Zhang Ziyi
生年月日
1979年2月9日
出身地
北京市
身長
164cm
体重
48Kg
経歴
北京舞踏学院付属中学に入学。
'94年 全国桃李杯舞踏コンクールで演技賞を受賞。
その後中央戯劇学院表演科に入学。
'98年 張藝謀(チャン・イーモウ)監督作
「我的父親母親」(初恋の来た道)のオーディションに合格し銀幕デビュー。

出演作

「初恋の来た道」
「グリーン・デスティニー」
「ラッシュ・アワー2」
「ザ・レジェンド・オブ・ズー [仮題]」
「武士(Musa) [仮題]」
「HERO」

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機動警察パトレイバー特集3


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■HEADGEARについて

脚本担当・伊藤和典

この作品以降に平成ガメラシリーズの脚本を手がけます。
パトレイバーに怪獣物が多いのはこのためでしょう。
ご本人も

「怪獣映画をやりたくて脚本家になった部分もあるので」

といってるぐらいですから。
漫画版で描かれた「廃棄物 13号」の話はまさにこの方が原案ではないかと思うくらいです。

漫画家・ゆうきまさみ

パトレイバー以外の作品はあまり読んでいないので、なんと評していいのやら。
しかし、いまだに活躍されております。

キャラクターデザイン担当・高田明美

パトレイバー以降も以前も彼女の作品は不明です。
どこかでお目にかかっているかもしれませんが、私自身あまりキャラクターデザインに興味がないもので。
劇場版第2作のキャラクターデザインはゆうきまさみと共同作業のようになっています。
あの大人びた雰囲気はこの方の絵なのか、ゆうきまさみなのかは不明です。

メカニカルデザイン担当・出渕裕

アニメの世界ではかなり有名な方でロボットアニメのデザインを多数こなしております。
以前、仮面ライダークウガの怪人をデザインされていたそうで。。。知らなかった。

監督・押井守

「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」がアメリカで人気沸騰したことによりその知名度がにわかにあがった方。
漫画版では全くといっていいほどその影を感じられません。
なにせこの方の作品は異常に台詞が多いか少ないかのどちらかになってしまう傾向があり、漫画では後者の方が読みやすく喜ばれますが、映画では前者の手法が可能なため、彼の作品といえば饒舌なシーンが必ずあるという感じです。
「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」の字幕スーパー版なんて字幕だらけでした。


1993年に劇場版第2作発表ののち事実上解散したような感のあるHEADGEAR。
確か第2期OVAの最後であまりに大きくなりすぎた「パトレイバー」が自分たちのもとを離れ制御不能になったあたりから5人の結束が揺らいだというようなインタビューが収録されていたのを今更のように思い出します。

事実パトレイバー以降HEADGEARの名前はどこにも見当たりません。
ただ、「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」で脚本の伊藤和典と押井守が組んでみたり、「人狼」で出渕裕と高田明美が押井守と共同作業をしていたりと全くの解散状態というわけでもなさそうですが。
どうしても知名度から押井守に仕事が舞い込み、監督という立場上脚本の伊藤和典と組んで仕事をしているような感があります。

劇場版第2作で聖書の言葉を引用し、「5人は3人と2人に別れ争い。。。」というシーンがあります。
まさにHEADGEARの分裂を象徴するようなシーンにおもえました。
あえて3対2にするなら出渕・高田・ゆうき VS 押井・伊藤のような構図でしょうか。

金銭的な事でモメていたり、作品への思い入れがそれぞれ違っていたりと様々な思いが交錯したのは想像に難くありませんが、あまりにゴシップネタ過ぎるし、確かな情報源もないので、このあたりで。。。

■音楽について

音楽・川井憲次

第1期OVAの頃から音楽を担当し、パトレイバーシリーズの音楽の大半はこの方による作曲です。
ロボットアニメに限らずアニメのオープニング曲はノリのいい元気の出る曲が多いのですが、この作品もその例に漏れず、オープニングはノリのいい曲が多く元気づけられたものです。

個人的には「コンディション・グリーン~緊急発進~」が好きですが、この方の作曲ではありません。

それでもこの作品以降、この方の名前はHEADGEARの名前が姿を消していくのと反比例して、日本映画で登場してゆくことになります。

和製ホラーの代表作として有名な「リング」「リング2」に始まり、「デスノート」「GANTZ」と続いていきます。

最後のエンドロールを観て初めて「あっ、川井憲次」と驚くこともしばしば。
それほどこの方の曲は全くといって言いほど意識させません。

劇場版第2作では、前半無音に近いほど音が小さく、途中から流れてくる大音量の音楽も記憶に残らないほどです。
この演出が押井守監督によるものか、この方によるものかは不明です。

音楽つながりでパトレイバーとは関係ない余談になりますが、同じアニメ音楽から有名になった方に久石譲がいます。
この方は宮崎駿アニメがTVで何度も放送されたため記憶に残ってしまいましたが、記憶に残らない楽曲が多いように思います。

上記2名とは真逆に位置する音楽監督といえばジョン・ウィリアムスでしょうか。
この方の曲は「スターウォーズ」のダース・ベイダーのテーマが有名ですが、この他にも「E.T」、「インディ・ジョーンズ」、「ジュラシック・パーク」など一度は聞いたことのある曲ばかりです。
彼の曲はメインの主旋律を少しだけ聞かせたり、アレンジして何度も使用するうちに映画を観ている人の耳に残ってしまうのですが、予告編というわずかな時間の中で聞いても記憶に残るほど、強烈なインパクトがあります。

上記3名の音楽監督は映像の邪魔にならず、より作品を盛り上げるのが上手いという点では共通しています。
また、映画館ではTVで観るのと違い音量を変更することが出来ません。
そのあたりの音量の設定具合も上手いと言えます。

補足として川井憲次氏の曲にインパクトがないというと誤解があるので、押井守監督作品の「アヴァロン」の音楽もこの方です。
「アヴァロン」は最後に流れる曲のためだけの作品といっても過言ではないほどパトレイバーとは一変して強烈なインパクトのある楽曲を作曲されています。

■劇場3作目

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漫画版を読破して、パトレイバー熱が再燃。このパトレイバー特集を始めようとした矢先に最新作登場ですから、なにかタイムリーすぎて自分でも怖いくらいです。
バブル崩壊がもたらした功罪か、アニメ作品という流行もののためか、かなり前から劇場3作目が噂され、製作されていたにも関わらず、一般公開の目処が立たず、一時は「お蔵入りになるのでは?」とまで言われた新作がやっとお目見えします。

2001年 東京国際ファンタスティック映画祭にて上映されます。
タイトルは「WXIII 機動警察パトレイバー WXIII PATLABOR THE MOVIE 3」

見に行きたいとおもったときにはすでにチケットは完売(泣)
ビデオになるか一般公開されるまで(されるのか?興行的には失敗しそう。。。されるとすれば松竹系です。)我慢です。
その頃にはパトレイバー熱は冷めてしまっているかも。。。

物語は漫画版で描かれた「廃棄物 13号」の話がメインです。

鑑賞後の感想(2002/9/13追記)

CINEMA BOXの方に、感想を書き込んでからかなりの時間が経過しているので今更なのですが、ここに何か書いておこうと自分で決めてしまっていたので止む終えず書いているといった次第。
しかし、半年近くも経ってしまっているので、今更かくこともないのでした。

■実写版

確か物語の時代設定が現在になったという理由とパトレイバー生誕10周年ということで、2000年頃に実験的に製作された事があります。

NHKで試験的に放送されたショートフィルムで、ナレーションは竹中直人でした。
後に長編にするつもりだったのかは不明です。
当時(2000年頃)はCG技術に製作費が膨大にかかったためかも知れませんが、長編になることもなく、そのまま終わったような感じです。

それから15年…。
パトレイバー生誕25周年ということで、2015年に実写版が松竹系で公開されます。
監督・押井守、音楽・川井憲次です。

昨今の実写ブームに便乗した感じですが、押井監督はアニメも実写も監督したことのある方。
アニメの方が上手く伝わる事。
実写の方が上手く伝わる事。
の違いがよくわかっている方だと思っているので、これまでのアニメの実写版とは一味違ったものになってくれることを期待するばかりです。
もしかしたら、ありきたりな凡作になってしまうかもしれませんが。

鑑賞後の感想(2015/5/12追記)

CINEMA BOXの方に、詳しく書いていますのでそちらをご覧ください。

■編集後記

あー、えらい長い特集になってしもうた。。。
これまでで、一番長くて濃い特集になってしまいました。

あのシーンはこれと関連して。。。
このシーンはここと関連して。。。

といったことばかりをしていたら、こんな膨大な量になってしまいました。
10年以上も前の作品でありながら、この作品に影響を受けて製作された作品があったためかもしれません。

劇場公開当時にこの作品を観ていたら、また違った感じを受けていたことでしょう。

全体的にパトレイバー作品の分析といった形で、しかも私の文章が稚拙なため何を書いているのか、何が言いたいのかよく分からないかもしれません。

この作品が製作された頃にはインターネットもここまでは普及していませんでしたが、「パトレイバー」で検索するとそれなりのサイトがヒットします。
登場人物を現行の警察組織と照らし合わせたサイトなんかもあったり、いろいろ探せば面白そうなものばかりですが、そうなるとキリがない。。。

劇場版最新作が公開される前になんとかケリをつけたかったので、このくらい(かなりの量ですが)で閉めます。

なんか完全にファンサイトと化してしまった今回の特集でした。


音楽についてを追記(2011/5/23)
実写版を追記(2014/5/2)

■参考にしたサイト

以下のサイトの情報を参考にさせていただきました。

WEBサンデー
伊藤和典公式ページ
ゆうきまさみ公式ページ
高田明美公式ページ
押井守公式ページ
フリー百科事典「ウィキペディア」
映画メモ

ありがとうございました。


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機動警察パトレイバー特集2


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■映画として

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劇場版第1作

第1作は1989年に松竹系で公開されました。
ミステリー色の濃い内容で初めて観たときの衝撃は今でも忘れられません。

ロボットアニメでミステリー!?

という衝撃でした。

コンピュータ用語も散りばめられてアニメファンのためだけに製作しているのではないという意気込みが感じられます。
笑いとシリアス。そしてアクションも取り入れられ、エンターテイメントとしてよくできた作品でした。

笑いのシーンですが、何度か観ているうち笑いのシーンは面白くなくなります。
ところが、それを考慮してか、笑いのシーンは口の動きをリアルにするなどして工夫を凝らしているんですね。
ついこの前、気が付いてしまいました。

劇場版第2作

第2作は1993年に松竹系で公開されました。

登場人物の顔がすべて大人びて描かれ、アニメファンというより一般の人々を対象にしている作品だということがよくわかります。
台詞の声を小さくしてみたりと、音響に工夫を凝らして最後の見せ場のために抑えて抑えて爆発させるようにしてあります。
映画館で見てみるとどんな感じだったのでしょう。

登場する兵器も凝りに凝った設定のようです。(詳しいことはわかりません。)
時折、アニメというより青年誌に登場する漫画を見ているようで、動かない絵を見せてくるんですね。この作品。
それに人物の顔の色が白くてますます漫画みたいだし。描く方は楽だったのかな。何せ動かないんですから。
その分精密な絵が描けたのではないでしょうか。

よく動く宮崎駿アニメと正反対のような作風で、静のアニメ作品といった感じでしょうか。

完結編ということもあってメインの登場人物は命令違反を犯してまで、パトレイバーに乗り込みます。
その時、主人公の「泉野明」に

「ただのレイバーに憧れている女の子で終わりたくないの」

と言わせますが、ここのシーンは少しショックでしたね。正直。
なんだか自分だけ成長していないようで。(笑)
けれど、この台詞を言うためにあえて登場人物がそれまでとは違う少し大人びた顔にしてあるのかもしれません。

結果的に命令違反を犯して完結する形をとるのですが、そうすることで懲戒免職で警察官でなくなるわけですから。
これまでのアニメ作品の最後といえば登場人物を殺してしまうという手法ばかりだったので、これはこれでよかったのではないでしょうか。

ただ、唯一の難点といえば、押井守の色が出すぎて政治云々を語りすぎているようにおもいます。

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■漫画として

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1988年17号~1994年23号まで週刊少年サンデーで漫画家ゆうきまさみにより連載されました。
連載当初はビデオシリーズの宣伝だったようです。

連載当時は1話完結というより連続ものであったため立ち読み程度ではその面白さがわからず、また漫画自体にも興味が失せていた時期なので全くと言っていいほど読んでいませんでした。

ところが、ついこの前やっと読破。それがきっかけで今回の特集となったのですが。。。
その感想を書いてみようと思います。

アニメ作品を観てからしばらく経っていたためか、最近の漫画が大人びているためか、それとも自分自身が年をとったのか、やや登場人物の顔が子供向けの感じを受けます。
中年と言われる人々や年寄りも登場してきますが、どこかしら若く見えてしまいます。
また、パトレイバーとグリフォンが対決するシーンは流れるように動きがつかめなくて、何度か読み返したように思います。

TVシリーズにあったかも知れませんが、肉体労働者の話や、企業内紛の話など、とても少年雑誌に載っていたとは思われないような内容の話があり、関心させられました。
また、漫画特有の、場面変換のうまさには目を見張るものがあり、洪水のシーンからシャワールームという水つながりなども印象的です。
映画やアニメでは感じられませんでしたが、タバコの使い方は抜群です。
朝起きて後藤隊長がタバコを吸おうとしてたり、話の区切れ区切れでタバコをふかしてみたり、実に効果的にタバコを使用しています。

ただ、HEADGEARという集団から発生した作品だけにどこまでがゆうきまさみのアイデアで、どこまでがそうでないのかという舞台裏を知りたくなってしまうほどストーリーがよくできていました。

劇場版第2作が1993年公開であるにもかかわらず、1994年まで連載されました。
パトレイバーとグリフォンが対決した時点で急速に話を終えるべきだったとおもうのですが、事件解明の部分を描いているために必要以上に長くなったのでしょう。
パトレイバーとグリフォンの対決以降はかなりテンションが低くなっているようにおもいます。

後日談としては、この作品が「踊る大捜査線」のベースになっていることは間違いないでしょう。
特車2課へのテロリストの乱入は「踊る大捜査線」のTVの特番ですし、グリフォンとの対決の後に野明が襲われる喪失感は「踊る大捜査線 The Movie」のラストですし、タイトルの「踊る大捜査線 The Movie」はまさしく、「機動警察パトレイバー2 The Movie」からきたものです。
他にも警察内部の「キャリア」と呼ばれる出世コースなども両作品に共通して言えることです。

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■SFとして(当時の時代背景)

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この作品は1999年から2000年という設定になっています。
作品の製作年が1989年から1990年ですから、ほぼ10年先の未来を描いているわけです。
1989年代のバブル経済がここまでの不景気になるとは予想していなかったようで。。。
建設ラッシュに沸く東京で肉体労働者の代わりとしてレイバーが登場するという話も現実味を帯びた事でしょう。

バビロンプロジェクトという東京湾をすべて埋めたてるという途方もない計画も、今では夢物語のようです。

また、携帯電話がここまで普及するとは考えてもみなかったようで、1993年製作の劇場第2作でやっと登場するくらいです。
車のデザインも90年代に流行った流線形のデザインか、90年代のものが多く、今のように斬新なデザインは登場してきていません。
各省庁の名前も変更されるなんて思ってみなかったんでしょうね。
通産省なんて平気で言ってますし。

コンピュータのシーンでは、フロッピィの代わりにMOが使用されているくらいで、NECのPC-98を文字ってAV-98イングラムとしたにも関わらず、今ではDOS/V機全盛ですし。
Macを使用したような画面もでてきますが、Windows全盛ですしね。

劇場第2作の後、ほんとにPKOで自衛隊が派遣されたり、地下鉄サリン事件があったりと、近未来の危惧みたいなものを描いた点は評価されているようです。
劇場で見た人は、後のPKOや地下鉄サリン事件をどう感じていたんでしょう?

2足歩行ロボットに関してはHONDAのロボットが有名ですが、人が操縦するほど大きいものは所詮無理なのでしょう。
日本のように電線の多い国では不可能といえそうです。

どうしてもパトレイバーが絵空事で片付けられてしまう最大の原因は2足歩行ロボットにあるようですね。

唯一、10年先を予見して違わなかったのは、野明の髪型が今では当たり前のようになっていることぐらいでしょうか。


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機動警察パトレイバー特集1


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SPECIAL BOX。
第8弾は、「機動警察パトレイバー」特集です。

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最近、誰もこのサイトにやってこなくなってきたのをいいことに(笑)
思いっきり趣味の世界に走ってみようかということで、今回の特集となりました。
(とは言っても、すでに充分趣味の世界ですが。。。)

今回はこの作品に対する思い入れということをメインにいろいろな角度からこの作品について書いていこうと思います。

インターネットを開始する頃、ハンドルネームとしていいものはないかと思っていた際にちょうどハマッていたのが機動警察パトレイバー。
その主人公「泉野明(「いずみ のあ」と読む)」が搭乗するメカの愛称としてつけられたのが「アルフォンス」なのです。

当時、プラモデルにもハマッており、プラモデルパッケージに書かれていた英語が「Alphonse」だったという。。。
とこれにて「ハンドルネームの由来の巻、完」(じゃなくて。。。)

それでは、お楽しみください。

機動警察パトレイバー・パトレイバー・PATLABORの各商標・著作権・知的所有権等は、HEADGEAR・バンダイビジュアル・TFC・小学館、その他各著作権・諸権利保有者・制作企業に権利が帰属します。
Mobile Police PATLABOR(TM)(C)HEADGEAR,EMOTION,TFC

■作品紹介

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「1999年東京。ハイパーテクノロジーの急速な発展と共に、あらゆる分野に普及した汎用人間型ロボット「レイバー」。
レイバーの登場で、土木・建設作業の効率は飛躍的に向上。
しかし、それと共にレイバーを使用した犯罪が急増。警視庁はこれに対処すべく、警視庁警備部に特殊車両2課を新設。
通称『パトレイバー隊』の誕生である。」

という前フリがTV版では必ず行われていましたが、要するにこの作品の時代設定です。
1999年の東京で汎用人間型ロボット「レイバー」が存在するという仮定の中でのお話です。

もっと簡単に言ってしまうとロボットアニメなんですなぁ。これ。
で、その作品の経歴ですが、

1988年ビデオシリーズとしてスタート
1989年劇場公開
1989年日本テレビ系でテレビシリーズ放送
1990年第2期ビデオシリーズスタート
1993年劇場公開

されました。
同時期に漫画も週刊少年サンデーで連載されていました。

現在では珍しくないですが、メディアミックスといったビデオ、映画、漫画という複数の媒体で1つの作品を楽しめるといった手法を取っています。
角川書店がすでにこの手法をやっていましたが、アニメや漫画で行うのは初の試みであったようです。

今ではゲームとインターネットがメディアとして加わることでしょう。

原作はヘッドギア。
ヘッドギアとは

脚本担当・伊藤和典
漫画家・ゆうきまさみ
キャラクターデザイン担当・高田明美
メカニカルデザイン担当・出渕裕
監督・押井守

の5人のメンバーで構成されたパトレイバー原作グループです。

パトレイバーはゆうきまさみと出渕裕が原案を元にメンバーを集めヘッドギア原作として様々な会社に持ち込み、
88年バンダイからビデオシリーズが発売されました。

基本的にストーリー重視で、1話(または2話)完結です。

■個人的な思い入れ

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はじめてこの作品を観たのは、映画1作目です。
95年頃ですから、すでに作品としての製作はすべて終了してしまい、世間の熱は冷めたころでしょう。
レンタルビデオを見始めた頃で、映画ばかりみていたのですが、
アニメ作品は複数の巻にまたがるシリーズ物が多く、また「ハマると抜けられなくなるだろうなぁ」という思いから、
あえて2時間程度でケリのつく映画版をレンタルしたのでした。

ところが、「謎のレイバー暴走事件が多発。その謎を追いかけるうちに。。。」というミステリアスな展開が妙に私の心にヒットしたのでした。

この作品は、「ロボットアニメでありながらミステリーなのか。」と勝手に解釈し、

即、映画2作目をレンタル。
あまりに作品の雰囲気が違うので、多少戸惑い。

「ミステリアスな展開はビデオシリーズにあるのかも。。。」

と期待したのが運のつき。すっかりハマってしまい、
OVA第1期からOVA第2期、TV版を観倒した後は、いつの間にか

主人公「泉野明の成長物語」であったことに気づかされたのです。

物語の前半でこそ大学のサークル卒業したての雰囲気だったのに、
いつの間にやらしっかりした警察官へと成長してゆく。。。
その過程がなんともいいんですなぁ。

最近、やっと漫画を読破し、久しく眠っていたパトレイバー熱が再燃。
今回の特集となったのです。

インターネットではあまり私のように成長物語に熱中した人が少ないという不満のもとにこの作品への思い入れを書きなぐってみたのでした。

■アニメ作品として

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第1期OVA

それまでのロボットアニメといえば、勧善懲悪でしたが、「機動戦士ガンダム」あたりから「戦争」を描く作品が増えてきました。
凝りに凝った設定。善悪の区別のない争い。
「ガンダム」の頃からロボットアニメは暗くて笑いのないものがほとんどでした。
ある意味ロボットアニメの限界みたいなものが見え初めていたのもこの頃です。

「ロボットが戦争する話しかないのはおかしい。」

という漫画家のゆうきまさみのアイデアと、メカデザイン担当の出渕裕が警察官ロボットをデザインしたのがきっかけで、この作品ははじまりました。

OVAの第1期を見てみるとわかりますが、ロボットアニメファンで製作された作品というより、特撮ファンとアニメファンが製作したような雰囲気が漂ってます。

特車2課の制服がウルトラ警備隊のようなのは偶然ではないでしょうし、怪獣が登場したりしますから。

ただ、マニア向けという感じが抜けておらず、個人的にはあまり好きになれない作品ばかりです。
それでもロボットアニメとしては斬新であったことは間違いないでしょう。主人公が女性ですから。

劇場版第1作

この後、劇場版第1作を経てTVシリーズへと以降しますが、劇場版第1作が後のアニメ作品に与えた影響は大きいのでは?

「金田一少年の事件簿」や「名探偵コナン」といった推理小説の世界がアニメに登場するようになり、BABELのシーンや、2足歩行のシーンのCGの登場や、ウイルスによる工場の感染などは、後の「新世紀エヴァンゲリオン」を彷彿とさせます。

ですが、これはすべて後日談。
当時の斬新さから言えば、コンピュータをこれだけ効果的に作品の中で登場させ、ミステリアスな展開をしたアニメはこれが最初ではないでしょうか?

TVシリーズ

TVシリーズは、スポンサーの意向など制約が多いためか勧善懲悪の雰囲気が強いのですが、警察官としての正義感や、職業意識といったものが現れていて、それまでのロボットアニメにない人間ドラマをメインに描かれているような感じを受けました。

当初は半年の予定だったらしいのですが、最終的に1年間放送されました。
人気あったんですなぁ。

後に「逮捕しちゃうぞ」という警察官のアニメがTVアニメで成立するあたりも興味深いことです。

第2期OVA

TVシリーズの後、媒体がビデオに戻りますが、この頃はロボットアニメというより、アニメの可能性を追及していたような感じをうけます。
TVに登場した以上、かなり人気があったことは確かなので、好き放題していても受け入れられたのでしょう。

ビデオ版の「VS.」という話はただの忘年会をアニメにしただけで、これが作品として成立すること自体驚きでした。

劇場版第2作

そして最後に劇場版第2作で完結するのですが、これはもう擬似戦争映画の雰囲気。

監督押井守の独壇場といった感じがしないでもありません。
しかし、この頃には「AKIRA」もアニメ作品として登場しており、一部の人のための趣味の世界からより現実的な題材へと変更せざるを得なかったようにも思われます。

この作品の冒頭に出てくる新機種レイバーの試用シーンは今見ても見事な作画で関心させられます。
また、「逮捕しちゃうぞ」の原作者藤島康介がメカデザインとして登場しており、製作をスタジオディーンが行っています。
後にスタジオディーンで「逮捕しちゃうぞ」がアニメ化されるのも偶然ではないでしょう。

後のロボットアニメだけでなく、アニメ自体にも多大な影響を与えていることは確かな作品で、これ以外にも色々なシーンが後のアニメに登場していることは間違いない作品です。

まさしく80年代から90年代へ以降する際の代表作ではないでしょうか。


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