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AlphonseのCINEMA BOX

管理人Alphonseが観た映画の感想を書いているブログ。

宮崎駿監督作品特集


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SPECIAL BOX。
第19弾は、「宮崎駿監督作品」特集です。

宮崎画像
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最初に断っておきますが、宮崎駿監督が参加した作品を全て観ている訳ではありません。
監督として製作されたもののみについて書いていこうと思っています。
そのつもりでお読みください。

それでは、お楽しみください。

作品紹介
感想
独自の演出
ロボットアニメとの戦い
アニメ界の頂点へ
アニメ界から映画界の頂点へ
編集後記
参考にしたサイト

宮崎画像
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実写映画化特集


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■編集後記

2000年以降の日本映画は昔の漫画か、アニメの実写版ばかりのような気がしていました。
そのどれもがあまり面白くありません。
それなのに、何故毎年色んな作品が実写化されるのか不思議に思っていました。
その理由を自分なりに考えてみたのが今回の特集です。

アレンジ一つで面白くなるものは一杯あると思うし、知名度の高い作品よりも、マイナーな作品の中には実写化することでヒットする埋もれた名作があるかもしれません。


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実写映画化特集


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■実写化への期待

最後は、実写化作品に対する期待について書いておこうと思います。

オリジナリティの追求

漫画には漫画特有の表現が、アニメにはアニメ特有の表現があることは既に書きました。
それを理解した上で実写映画を撮れる監督が出て来て欲しいと思います。
例えば、「燃えよドラゴン」では鏡の部屋なのにスタッフが映っていません。
実写では凄いことですが、アニメや漫画では大したことではありません。
ホラー映画では鏡に写らない人物なんてのはよくある手法の一つでしょう。
このように、実写には実写でやってこそ意味のある表現がある筈なのです。

漫画と実写映画との相性

私が勝手に考えているジャンルごとの相性のことです。
CINEMA BOXを開設してから1年ぐらいたった頃に気が付いた相性ですが、すっかり忘れてます。。。
確か、ホラー映画がすべての起点となった筈です。
ホラー映画からお化けを外して、謎と犯人を足すとミステリー映画に。
ホラー映画からお化けを外して、宇宙人を足すとSF映画に。
ホラー映画から恐怖を外すと、コメディ映画に。
ホラー映画から恐怖を外して、アクションを加えるとアクション映画に。
アクションをより過激にすれば、戦争映画に。
戦争映画から武器を取り上げると人間ドラマに。
という具合だった筈です。

だから、ハリウッド映画の監督はホラー映画でデビューし、アクション映画や戦争映画と、どんなジャンルでも撮影できるのだと勝手に思い込んでいました。
本当はデビュー作がホラー映画になるのは、製作費が安くなるからなのですが。

前置きが長くなってしまいましたがアニメや漫画はアクション映画には向きません。
漫画は元々静止画なので、動きを表現するのは苦手なのです。
「北斗の拳」の実写版をワン・シーンだけ観たことがありますが、とても天下無双の拳法とは思えませんでした。
漫画には効果線と呼ばれる動きを表現する線が描かれるのですが、実写ではそれが描かれないからなのでしょう。
また、「必殺技の名前」が毛筆で書かれてあって、背景に稲妻や龍が書いてある漫画を観たことがないでしょうか?
とても凄い強そうな必殺技だと言うのは理解できますが、実際はどんな動きをするのかサッパリわからないと思います。

アニメも先述の通り動きを表現するのは大変です。
そのためアニメ特有の表現が必要になります。
例えば「ルパン三世」の石川五右衛門の刀さばき。
黒い画面に白い稲妻みたいのが走っているだけ。
効果音として「キーン」とか音が入って「バサッ」とか何か切れたような音が追加されているものです。
アニメーターの手抜きなのですが、その手法を長くやっているので、石川五右衛門の刀さばきはそれでいいことになっています。
実写でそれが通用するとは到底思えません。

逆に言えば漫画や、アニメをアクションメインで実写化すれば、面白い作品が出来そうな気がします。
ただし、「北斗の拳」のように動きをそのままコピーしたものは別ですが。
ハリウッド映画の「スパイダーマン」はビル街を飛び回り、「X-メン」のウルバリンは上半身裸で戦っているではありませんか。

2時間の制約

映画は漫画やTVアニメと違い2時間の制約が絶えず付き纏います。
登場人物が多数登場する長編漫画やアニメは実写化に向きません。
2時間の大半が登場人物の解説になってしまうか、登場人物の登場頻度を調整する必要が出てくるからです。
最近の漫画やアニメは主人公以外の人気で持っているものもあるので、不用意に登場人物を削除できないというジレンマに陥らないようにして欲しいものです。

この点に関して言えば「海猿 ウミザル」は元々TVドラマだったということもあって、登場人物の説明等は既に終わっています。
大半の登場人物はTVドラマで活躍したでしょう。
映画版では主要メンバーだけで物語を作ることが出来たため、あれだけのヒット作になったのでしょう。

固定イメージの払拭

最近、コスプレ姿に市民権が出てきたのか、TVでも目にするようになりました。
漫画やアニメのキャラはオシャレなものが多いので、衣装だけは違和感ないですが、誰も彼も決め台詞を言います。
この決め台詞、昔の漫画の主人公が必殺技を持っていたのと同じようなものだと思いますが、アイドルが長々と自己紹介を言うのに似てなくもない。

さて、この決め台詞、何故か空々しい。
やはり物語の一連の流れの中で登場するから「決め」台詞になるのであって、その台詞だけ真似てもおかしいのでしょう。
また、アニメの声優は独特なしゃべり方をします。
「ルパン三世」などはその典型でしょう。
その独特なしゃべり方で決め台詞を言うものだから益々空々しい。

コスプレでさえ、この有様なのです。
どんな優れたCGや多額の製作費で実写版を製作しても、決め台詞が嘘っぽく聞こえる主人公ではダメだと思います。

コスプレの世界のことはよく知りませんが、単なるモノマネで実写版を作るのなら止めた方がいいでしょう。
既に書いたように漫画やアニメのイメージが広く浸透しているものは原型をとどめないぐらいアレンジしたほうがいいでしょう。
アレンジの手法としては、よくある手ですが、
主人公を異性に(男性なら女性、女性なら男性。)
物語の時代を変える(現代から過去か未来。または逆。)
様式を変える(東洋から西洋。西洋から東洋。)
このぐらい手荒にアレンジを加えても面白くなるかどうかの保証はありませんが、そのくらいのアレンジをしないと強烈なイメージのついた作品は、実写版を作っても面白くならないだろうと思います。


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■実写化の意味

ここまで、実写化作品はアニメ作品を超えられないと書いてきましたが、それでも実写映画化が止まないのは何故か書いてみようと思います。

CG技術の向上

「スターウォーズ」劇場第1作(エピソード4にあたる)は、宇宙船の外壁のリアルな造形とか、宙吊りではないのに動いているとか、当時の着ぐるみ全盛の日本特撮界にとって衝撃的な作品でした。
同じクオリティのものを日本映画で作るには製作費がかかり過ぎます。
全世界で公開されるハリウッド映画と、日本しか公開されない日本映画とで資金力に違いが出るのは当然のことです。
結果的に特撮映画でやるような事を日本ではアニメ界が行ってきました。

ところが、資金だけはハリウッドが出してくれるようになったからなのか、CGを作成する環境(PCとかソフトとか)が整ったためか、もしくは、フルCGアニメ(トイ・ストーリーのような)のヒットにより、日本のアニメ界もCGを取り込むようになったからか、CG技術を向上させるという目的で過去のアニメ作品や漫画作品が実写化されているように思われます。

再販のため

インターネットの普及により本が売れなくなったと言われます。
その現状を打破するべく出版社が過去のアニメ作品や漫画作品を実写化することで、原作の再版やメイキング本で儲けようとしているのかもしれません。
アニメ会社としては過去のアニメ作品のDVDを再販しようと考えているのかも。

優れた脚本不足

昨今のように漫画やアニメが実写化されるまで、映画は小説か、脚本家や監督によるアイデアを基に製作されてきました。
ところが、漫画を原作とするTVドラマがヒットしたためか、優れた原作が小説や脚本家の脚本の中になかったためか、仕方なく漫画の実写化作品が増えたとも考えられます。


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