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AlphonseのCINEMA BOX

管理人Alphonseが観た映画の感想を書いているブログ。

機動戦士ガンダム特集


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■アニメ作品として

なぜこの作品がシリーズ化され今もなお新作が発表され続けるのか?
それは初代ガンダムがこれまでにない斬新な設定とストーリー展開であったためだと思われます。
例えが適当かわかりませんが、ディズニーアニメの「白雪姫」を観ないで、「トイ・ストーリー」を観るのと同じぐらいこの作品だけではその斬新さはわかりません。
なので、ここからはこの作品を理解する上で必要な予習とも言える「白雪姫」に相当する2作品について書いていくことにします。

それは、「マジンガーZ」と「宇宙戦艦ヤマト」です。

マジンガーZについて

スーパーロボット「マジンガーZ」とドクターヘル率いる機械獣との戦いを描いた作品。
それが「マジンガーZ」です。

基本1話完結で毎回違うデザインの敵(機械獣)が登場し、ヒーロー(マジンガーZ)と戦う。

このスタイルは当時人気のあった仮面ライダーやウルトラマンと同じもので、敵の目的も「世界征服」とわかりやすく単純明快。
主人公は正義のために戦い、最後は悪は滅び必ず正義は勝つ。まさに勧善懲悪のストーリー展開なのです。
これはハリウッド映画の西部劇、日本映画の時代劇からの影響だと思われますが、その真偽は定かではありません。
また、当時多く放送されていた時代劇や刑事ドラマも同じスタイルをとっています。

宇宙戦艦ヤマトについて

次に日本初のアニメブームの火付け役といわれる「宇宙戦艦ヤマト」について書いていくこととしましょう。
年代的には「マジンガーZ」より少し後になります。

地球滅亡までの1年間で惑星イスカンダルまで往復し、地球を助ける物語。
それが「宇宙戦艦ヤマト」です。
「マジンガーZ」の後に人気が出ただけあってこれまでにない斬新さがこの作品にはあります。
それは、

毎回敵が同じデザイン。
途中まで敵の目的が良くわからない。
機械に一応の設定や説明がついている。

といったことです。
これらが、単純明快だったこれまでのアニメの世界に新風を起こし、大人も楽しめるアニメへの扉を開けていくことになるのです。

テレビ放送開始

さて、「機動戦士ガンダム」の登場です。
オープニングの曲だけ聞くとこれまでのロボットアニメと同じような作品ではないかと思われますが、内容は全く違います。
呼称を「モビルスーツ」とし、武器も剣と銃とマシンガンの3つだけ。
空を飛ぶことも出来ません。
「マジンガーZ」のように空を飛べ、武器も10種類近くあった主役メカとは雲泥の差です。
なんとも弱そうなロボットではありませんか。
しかも、「宇宙戦艦ヤマト」のように、毎回敵は同じデザインで登場するものの、モビルスーツのような専門用語が何の説明もなく連呼されます。
「宇宙戦艦ヤマト」では地球人は日本人名、敵はカタカナと区別がつきましたが、「ガンダム」では、兵器も、地名も、人名も全てカタカナ。
人のことを話しているのやら、メカの話をしているのやらサッパリわかりません。
おまけに、同一人物を「シャア」「少佐」「赤い彗星」「大佐」「キャスバル・レム・ダイクン」と5つの単語で呼称されてはますますわかりません。
しかも、登場人物が目まぐるしく変わるので、途中から観た人にはますますわからないという徹底ぶり。
テレビ初回放送時に人気が無かったのも当然というほかありません。

テレビ再放送開始

再放送されるにつれて、全く理解できなかった内容がしだいに理解できるようになります。
「モビルスーツ」とは「ロボット」のことであり、「赤い彗星」とは「シャア」であり、階級は「少佐」。後に「大佐」に昇進し、実は「キャスバル兄さん」だったとわかるようになります。
敵キャラが作中で昇進するなどおそらく「ガンダム」が初めてでしょう。

そして、勧善懲悪が当然だったストーリーは、
個人的な復讐劇。
独裁をたくらむ男の野望。
父と子の確執や、母と子の別離、愛する者との死別。
戦うことへの問いかけだったとわかるようになります。

弱そうに見えたロボット「ガンダム」は弾が尽きエネルギーが切れるなど、細かな設定があることに気付かされるでしょう。
それが、これまでのロボットアニメの感覚では大した火力もないガンダムが強そうに見え、シャアの操る赤いザクが強く見えてくる理由なのです。

こうした登場人物(特に敵役)の細かな設定。勧善懲悪だけではないストーリー展開。
科学技術用語だけでなく兵器としてのメカのリアルさが当時とても斬新だったため人気を博したのです。

劇場版第1作

劇場版第1作以降、第3作まで制作されますが、どれもTVシリーズの再編集版。
なのでTVシリーズの方を評価すべきではないかと思いますが、一応書いておきます。
物語はサイド7から地球に降りてガルマが死ぬまで。
特筆すべきは作詞作曲:谷村新司、歌:やしきたかじんの主題歌「砂の十字架」ぐらいでしょうか。
主人公アムロが否応なしに戦争に巻き込まれ、生きてゆくために必死で戦う青春残酷物語テイストの曲となっております。

劇場版第2作

劇場版第1作同様、TVシリーズの方を評価すべきではないかと思いますが、一応書いておきます。
物語は地球での戦闘。
主要人物が敵、味方関係なく死んでいく展開。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」のように多くの登場人物が死んでいくのでありました。
これまでのロボットアニメではできなかった同機種のロボットによる連続攻撃「ジェットストリームアタック」が登場したり、新型モビルスーツも多く登場したりアクション映画の一面も持った作品。

劇場版第3作

劇場版第1作同様、TVシリーズの方を評価すべきではないかと思いますが、一応書いておきます。
物語は宇宙での戦闘そして停戦へ。
なぜ戦う。何のために戦う。
それまでのヒーローが一度もしなかった疑問を口にし、ガンダムの真髄ともいえるエピソード「光る宇宙」を収録。
ニュータイプとは何か?その答えも垣間見ることが出来る?
特筆すべきはTVシリーズの再編集版であるにも関わらず、安彦良和氏の新作画があること。
本作でのガンダム初登場シーン。
彗星のように長く尾を引いて現れるシーンは感動ものです。

余談ですが、作中では戦闘中一瞬、無音のシーンがあります。
何気にみているテレビでは気がつきませんが、映画館で観賞した私は無音状態がこれほど緊張感を与える演出になり、観客が沈黙を守っているのに一体感というか、映画独特の面白さを感じた最初作品でもあります。
また、ニュータイプをスターウォーズのフォースに置き換えられるのでは?と思った当たりから、アムロがルークで、シャアがダース・ベイダーに思えてしまうのは私だけでしょうか?

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機動戦士ガンダム特集


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■個人的な思い入れ

はじめてこの作品を観たのは、テレビの再放送です。
初回放送は視聴していたはずですが、私があまりに幼すぎました。
「ミノフスキー粒子散布」
などの専門用語満載なストーリー展開に全くついていけなかった覚えがあります。
しかも登場人物が途中で出なくなるし。。。
せめてシャアだけでも主人公アムロと同じくずっと登場していたら子供の自分でも少しは理解できたかも知れません。
なので、実を言うと私はこの作品が嫌いです。
当時、周囲の人間が面白いと叫んでいたから私も嫌でも好きになろうとしただけで、どこが面白いのかサッパリわかりませんでした。
この作品以降、ロボットアニメは専門用語満載の大人向けアニメになってしまい、子供の頃ワクワクして観たアニメは姿を消してしまい、仕方なく見る羽目になってしまうのです。


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■作品紹介

「宇宙世紀0079。増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって。。。」

というオープニングで始まるあまりにも有名なロボットアニメです。
で、その作品の経歴ですが、

1979年テレビ朝日系でテレビアニメとして放送
1981年劇場1作目公開
1981年劇場2作目公開
1982年劇場3作目公開

されました。

初回放送当時はあまり人気がなかったのですが、一部のアニメファン(当時はオタクという単語もない時代)やSFファンから注目を受け次第に評価が上がり、度重なる再放送(当時は家庭用ビデオもまだ普及途中で再放送でしか鑑賞できない方が多かった)でブレイクした作品です。

原作は矢立肇、富野喜幸(のちの由悠季)氏。
矢立肇は日本サンライズ(のちのサンライズ)の原作集団のペンネームで実在する個人ではありません。
実質、富野喜幸(由悠季)氏の作品といっても過言ではないでしょう。

初回放送当時は大して珍しくもなかったですが、1年間に及ぶ大河アニメです。


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機動戦士ガンダム特集


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SPECIAL BOX。
第17弾は、「機動戦士ガンダム」特集です。

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機動警察パトレイバー以来のアニメ作品の特集です。

以前からガンダムはどこかでまとめて書いておきたかったので今回の特集となりました。
最初に断っておきますが、今回の特集は初代ガンダム(ファーストガンダム)についてのみ書いていこうと思いますので、それ以降に制作されたガンダムシリーズには触れません。
そのつもりでお読みください。

それでは、お楽しみください。

作品紹介
個人的な思い入れ
アニメ作品として
SFとして(当時の時代背景)
この作品の功罪
スタッフについて
社会現象として
編集後記
参考にしたサイト

機動戦士ガンダムの各商標・著作権・知的所有権等は、創通・サンライズその他各著作権・諸権利保有者・制作企業に権利が帰属します。

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レッドクリフ特集


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■参考にしたサイト

以下のサイトの情報を参考にさせていただきました。

レッドクリフ公式サイト(作品リスト作成に参考とさせていただきました。)
フリー百科事典「ウィキペディア」(作品リスト作成に参考とさせていただきました。)
映画パンフレット・プログラム・チラシ大辞典(画像はここから入手しました。)

ありがとうございました。


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